コラム
2016年10月12日
着物の小物選びについて
着物と帯が決まったら、それに合わせた小物類を選びます。ここでは、伊達衿、帯揚げ、帯締めの選び方のポイントについてお話しいたします。
伊達衿は主にフォーマルな着物に用いますが、伊達衿、帯揚げ、帯締めは小物類の中でも着た時の印象を左右する大事なものです。着物や帯にたくさんの色が使われている場合、その中のどれか1色を選ぶと全体としてまとまった印象になります。以前は伊達衿、帯揚げ、帯締めは同じ色または同系の色でそろえるのが一般的でしたが、今は違った色を合わせることもあります。着物や帯の柄やお顔立ちにもよりますが、伊達衿、帯揚げ、帯締めの3つのうち、2つを同じ系統の色にすると調和がとれた印象になります。
また、季節によって色を変えるのも良いです。例えば、春ならピンク系で柔らかく、初夏なら淡いグリーンか水色系でさわやかに、秋から冬には臙脂やオレンジ系で温かみのある感じがするなど、小物を変えるだけで全体の印象ががらりと変わります。どの色が合うかというのは、着物や帯の柄や種類、お顔立ちや肌の色でも変わってきますので、一人で選ぶのが難しい場合はご家族やお友達に見てもらって一緒に選ぶのもいいですね。