コラム
2017年1月11日
成人式の振袖の柄に込められた色や柄の意味
大人として世間に認められる大切なセレモニーが、成人式です。特に女子は、初めて振袖を選ぶ方も多いのではないでしょうか?実は、着物には込められた思いのある柄や、それを強調するイメージカラーがあります。
たとえば、桜の花は、一斉に花が開くことから「開けた未来、繁栄」を意味し、牡丹は、その花びらの豊かさから「富貴、豊かな幸せ」、菊は「長寿延命」の代表、藤は平安時代の藤原氏にあやかって「繁栄・生命力」などです。また、花柄の他にも「典雅」を意味する檜扇や「長寿」の鶴、「永遠」を表す熨斗など、着る人の人生が幸多かれとの願いが込められています。
そして、振袖の6割を締めると言われる「赤」は、太陽や活力をイメージさせます。気持ちも前向きにさせることから、未来に羽ばたく思いが強いカラーと言えるでしょう。
人気№2の「ピンク」は、春の雰囲気です。可憐で優しいその色は、愛情に恵まれ、幸せに過ごせるようにとの意味が込められています。最近人気急上昇の色は「ブルー」です。空や海を連想させる青は、自然の生命力を感じさせますよ。また、これらは帯にも通用しますから、着物とセットで帯も選んでみましょう。
一生に一度の成人式。文様に託した願いの意味を感じて、自分らしい振袖を選んで下さいね。