2017年2月7日

成人式に振袖を着る理由

成人式で20歳を迎えた女性は、皆美しい振袖を身にまといます。そもそもなぜ、振袖でなくてはいけないのでしょうか。
江戸時代、はじめは短かった袖が長くなり、長い袖はデザイン的にも優雅である事から、未婚の女性が特別な時に着る着物として流行るようになりました。その後だんだんと、振袖は格の高いフォーマルな礼装として伝わっていくようになりました。

現在でも既婚女性は、振袖を着ない習慣が根付いています。また成人式に振袖をまとう理由として、女性の厄年である19歳でこれから20歳を迎える大切な時に「長い袖で厄を払う」という意味も込められているようです。長い袖が特別であるという意味として「魔を払う」という事があったともいわれています。これは古来伝わる神社仏閣の行事で、神主が玉串を振る儀式がありますが、長い袖をまとうと左右に揺れることからきているようです。

成人式で長い袖の振袖を着るのは、20歳で未婚であるという条件からも一生に一度きり。振袖にはそのように深い意味が込められているのです。