コラム
2017年7月1日
振袖の模様や柄に込められた意味とは?
未婚女性の第一正装と言われる振袖には、様々な模様や柄があります。そしてそれらは文様と言われ、託された思いがあるのです。古くから伝わってきている文様についてお伝えしましょう。
■牡丹の花
豪華な印象の牡丹は、富貴の象徴と言われていて、振袖でも人気の柄です。唐では百花の王とも言われた花で、幸せを意味しています。
■桜
桜は春咲く花の代表で、若さの象徴とも言えます。若い門出の成人式には、特に好まれる柄なのです。
■藤
平安時代に栄えた藤原氏の繁栄と重なっているのが藤の花。豪華な房状の花は稲穂のようなイメージで、生命力を表しています。
■梅
早春に花を咲かせる梅の花言葉は「澄んだ心」。強い忍耐力とともに知恵を表現すると言われています。
■熨斗(のし)
延寿を象徴すると言われている熨斗。帯状の中に鮮やかな柄を入れる場合が多く、振袖にはなくてはならない模様と言えるでしょう。
■檜扇
広げて使うことから、開運・繁栄を意味しています。もともとは平安時代の貴族が使っていた扇ですが、縁起の良い文様として使われています。
■鶴
「鶴は千年」といわれるほど長寿の代表として使われるのが鶴です。おめでたい柄として、振袖だけでなく留袖などにも使われ、不動の人気をほこります。
振袖女子を100倍美しく見せるための振る舞い方
他にも吉祥文様や有職文様と様々な文様が着物にはあります。どれも古来から「幸せに」と人々が願いを込めた柄です。一生に一度の成人式なら、そんな思いにあやかってみませんか。