コラム
2016年8月11日
振袖の基礎知識として知っておきたいこと
現代の和装の基盤が出来上がったのは江戸時代といわれ、振袖もこのころに生まれたと言われています。明治になって洋装が導入され、西洋スタイルの生活習慣が定着したのちも、着物は大切な儀式やとっておきのおしゃれには欠かせないものとして今なお、生活の中に定着しています。
振袖はミスの第一礼装で、黒留袖や色留袖、訪問着に相当する格式の礼装です。
振袖には大振袖、中振袖、小振袖があります。大振袖は本振袖とも呼ばれ、結婚式でのお色直し用の振袖で袖丈は約114cmのものをいいます。最も格式が高く、重ね着が正式です。中振袖は袖丈が約90~110cmで、成人式、卒業式、パーティーに着るミスの略礼装です。重ねでなく伊達衿を使って着付けをします。小振袖は袖丈約75~85cmで新しい感覚のミスの略礼装です。小学生、十三参りに肩揚げをしてかわいらしく装った着付けをします。
現代では最も袖丈の短い小振袖はほとんど着用されることはなく、もっぱら大振袖・中振袖が用いられています。格式がある柄付けならば小振袖でも中
振袖でも第一礼装となり、一般的な大振袖より格が落ちるわけではありません今日の成人式に着用される振袖はほとんどが大振袖(本振袖)です。
振袖は若い女性の和服とされるため、ある程度の年齢になると一般的な女性は着用しませんが、例外的に、芸能関係では年齢・既婚などに関係なく公演等で
振袖を着る場合があります。