コラム
2019年1月30日
“紋”について
着物に入れる紋は、家紋を用いた礼装用の紋と、
家紋とは全く関係ないモチーフの動物や花などのおしゃれ用の紋があります。
第一礼装の黒留袖や衣服には、染め抜きの日向五つ紋を入れる事が決まっています。
礼装用の紋は縫いよりも染めの方が格上で紋の形を井六する日向の方が、
輪郭だけを線で表現する陰よりも格が上になります。
おしゃれ紋は飾りなので着物の格が上がることはありません。
紋の数によって格は変わります。
紋のかずは、無し、一つ、三つ、五つと選べ、数が多い方が格上です。
色留袖など、改まった場所でしか着れないものは染めの紋を入れ、
江戸小紋などは同色系の色で縫い紋を入れる事もあります。
五つ紋は、胸に二つ、背中に一つ、両袖の後ろに二つ
三つ紋は、胸に二つ、背中に一つ
一つ紋は、背中に一つ
入れます。